あらすじ(ネタバレ)
お約束を連発
周作が上手いと褒めたおかずが実は母親が作ったものだったり、疲れすぎて寝てしまうすずだったり、ドラマのお約束を連発。
前回より朝ドラ感が強くなっているような。
周作の言い訳
原作ですずは、働き手として嫁に来ている。ドラマ版で働き手が欲しいという理由だけで来てもらったわけじゃないと周作は語るが、どこか言い訳がましい。
無理やり結婚相手を探して、キャラメルを見て思い出した相手じゃなかったか。思い出を原作より補強した1話だったが、それでも無理がある。
そしてこのシーンで、すずは「働き手としてでも、必要とされるだけ嬉しい」と言う。前回に引き続き、彼女の聖人化が見られる。
家事の失敗が続き、径子が帰ってきて、呉での存在理由を失っていく原作。それを突き詰めると、「働き手」であるだけマシという発想になるのかもしれない。しかし非人間的だ…。
すずも思い出す
すずもキャラメルを見て、周作と誘拐されたあの日を思い出す。あまつさえ涙まで流す。原作との違いは、嫁ぎ先で0から絆を深めることは出来ないと言っているようだ。
それが出来ないくらい、このドラマは尺が短いのかもしれない。時間を行き来し、積み重ねを大事にする、朝ドラらしさがこんなところにも。
この周作は絶対にすずを水原に差し出さない気がするなぁ。
幸子はいいやつ
径子の前ですずを悪く言わないように母親をたしなめたり、恋敵なのにしっかりと面倒を見ていたり、幸子は口は悪いが根は優しい存在として描かれている。径子とどのように差別化していくのか。見物である。
現代パートは謎
なぜか北條家をカフェにしようとしている。意図が読めない。
おわりに
ドラマ版オリジナルのキャラクターが何人も出てきたが、それぞれ良いキャラだった気がする。特にすずさんと同年代のお嫁さん(堂本志野)や、階段に座って虚空を見つめるおじいさん(堂本安次郎)。雰囲気があって素敵だ。
それにしても周作、まるで別人である。こんなにすずさんに恋い焦がれていただろうか。原作では色恋でのゴタゴタをお互いに乗り越えて、ようやく信頼しあった夫婦になるのだが…。
来週の放送日まではこちらで見れるそうなので、見逃した方もぜひ。それでは。