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【あらすじ有】この世界の片隅に 2話 周作がキャラ激変!

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あらすじ(ネタバレ)

新婚初夜を終えたすず。母の言いつけ通り、誰よりも早く起き、家事にとりかかろうとするも勝手がわからない。義母・北條サンに色々と聞くことに。
 
彼女に聞いた場所へ水汲みに向かうと、周作の幼なじみで隣人の刈谷幸子が怒り心頭。どうやら周作に恋していたらしいが、すずは気づかない。
 
最初はお互い気遣いあっていたすずとサンだったが、徐々に家事の仕方を教えてもらえるように。
 
また幸子の母・タキの紹介で隣組の面々に紹介されるすず。そこで同じく呉に嫁いできた堂本志野と出会う。幸子と三人で配給などの隣組での仕事をこなし、打ち解けていく。
 
そんな折、周作の姉・黒森径子が北條家へと帰ってくる。嫁ぎ先で二人の子供をもうけた径子だったが、夫に先立たれ関係が悪化。黒森家の跡継ぎとして息子を下関の家に取られたまま、娘の晴美だけを連れ、怒りの帰郷であった。
 
径子は夫の実家との離縁を宣言し、すずから家事を奪い始める。そして「広島へ帰ったら?」と嫌味を言うのだった。北條家一同は径子がすずに帰省を促しているのだと誤解し、彼女は広島へと戻ることに。
 
実家では心配されながらも暖かく迎え入れられる。帰省の翌日、キャラメルの箱を見て幼き日の周作との思い出が甦り、涙するすず。
 
彼への愛しさを胸に抱いたまま呉へと急ぎ帰宅するのであった。

お約束を連発

第一話 昭和の戦争のさなか懸命に生きた家族の愛と命の感動物語!

周作が上手いと褒めたおかずが実は母親が作ったものだったり、疲れすぎて寝てしまうすずだったり、ドラマのお約束を連発。

前回より朝ドラ感が強くなっているような。

周作の言い訳

原作ですずは、働き手として嫁に来ている。ドラマ版で働き手が欲しいという理由だけで来てもらったわけじゃないと周作は語るが、どこか言い訳がましい。

無理やり結婚相手を探して、キャラメルを見て思い出した相手じゃなかったか。思い出を原作より補強した1話だったが、それでも無理がある。

そしてこのシーンで、すずは「働き手としてでも、必要とされるだけ嬉しい」と言う。前回に引き続き、彼女の聖人化が見られる。

家事の失敗が続き、径子が帰ってきて、呉での存在理由を失っていく原作。それを突き詰めると、「働き手」であるだけマシという発想になるのかもしれない。しかし非人間的だ…。

すずも思い出す

すずもキャラメルを見て、周作と誘拐されたあの日を思い出す。あまつさえ涙まで流す。原作との違いは、嫁ぎ先で0から絆を深めることは出来ないと言っているようだ。

それが出来ないくらい、このドラマは尺が短いのかもしれない。時間を行き来し、積み重ねを大事にする、朝ドラらしさがこんなところにも。

この周作は絶対にすずを水原に差し出さない気がするなぁ。

幸子はいいやつ

径子の前ですずを悪く言わないように母親をたしなめたり、恋敵なのにしっかりと面倒を見ていたり、幸子は口は悪いが根は優しい存在として描かれている。径子とどのように差別化していくのか。見物である。

現代パートは謎

なぜか北條家をカフェにしようとしている。意図が読めない。

おわりに

ドラマ版オリジナルのキャラクターが何人も出てきたが、それぞれ良いキャラだった気がする。特にすずさんと同年代のお嫁さん(堂本志野)や、階段に座って虚空を見つめるおじいさん(堂本安次郎)。雰囲気があって素敵だ。

それにしても周作、まるで別人である。こんなにすずさんに恋い焦がれていただろうか。原作では色恋でのゴタゴタをお互いに乗り越えて、ようやく信頼しあった夫婦になるのだが…。

www.tbs.co.jp

来週の放送日まではこちらで見れるそうなので、見逃した方もぜひ。それでは。